「KARTE カルテ」上演記念・特別編

スペシャルインタビュー

『KARTE カルテ』上演記念・特別編

岸谷五朗、寺脇康文、西村雅彦(スペシャル・ゲスト)+高島礼子

日生劇場(東京・有楽町)で上演される「カルテ KARTE」(初日5/5)で初舞台を踏む高島礼子。この舞台は、岸谷五朗と寺脇康文が平成6年に結成した企画ユニット「地球ゴージャス」が放つ第6弾。共演はほかに西村雅彦。今回は、取材の合間をぬって、お忙しい4人にお話をうかがいました。

<オレたちの舞台って、6年2組っていう感じ?>

脇康文舞台に出てくださることになり、岸谷とふたりで、あの“高島礼子”だって、盛り上がりまして。くどいた甲斐がありました。

高島今このチャンスを逃したら、明日は違う人に話が行っちゃう? って思ったところもあるんです。でも、舞台って、自分にとって未知の世界ですし、話をいただいたのが、2年ぐらい前だったんです。そんな先のこと、今まで決めたことなかったけれど、やりたい、こわくてできない、イヤ、やっぱりやりたい・・・そういう気持ちの繰り返しでした。

今まで、舞台の話がなかったわけじゃないでしょ。

ええ。でも、スケジュールや、タイミングが合わなかったりして。あと、こわくてできないっていう気持ちも強かっんですね。今回は、本当にやりたいものに巡り会えたという感じでした。舞台を見るのは大好きだったけれど、今までは自分が演じる側に回るという感覚にはなれなくて。舞台を見て、感動して・・・という私だけだったんです。

なぜか2年ほど前、京都でちょうど仕事が一緒になって。以前から、いつか舞台を一緒にやってみたいと考えていたので、一緒に飲んで、舞台の魅力を語り合い、ついに悪の巣窟に引き込みました(笑)。特に、舞台が初めてという人を引き込むのがいいんです(笑)。高島さんのように、こんなに謙虚な人はいないんですよ。私が舞台をやるなんて・・・ということを言える人は、なかなかいません。でも、心の中にある、芝居好きの血は、見逃しませんでした。

谷五朗そうそう。芝居好きだというのは、見てわかりますよね。オレたちは、この人の芝居が見たいと思う人に、出てもらいたいんです。今回は、西村雅彦さんとも一緒に舞台をやりますが、まず、西村さん、高島さんのふたりが、どうやって舞台の袖から出てくるのか、とても興味がある。

西村雅彦ボクはただ、出るだけです。一生懸命に。

一同(笑)

高島さんは、まだ演出家にむかって芝居をするという癖が、まだない人だと思うんです。何回も舞台をやってくると、どうしても、演出家が納得すればそれでいいやという気持ちが出がちなんですが、それがないということは、とても素直な芝居ができるはずだと、期待しているんです。

ありがとうございます。もう、舞台中心のスケジュールになっています。何かをするときは、今は全て舞台が優先という気持ち。それぐらい全力投球しなければという責任感でいっぱいです。稽古に入ったら、舞台のこと以外で苦しむのがイヤだから、できるだけ舞台に集中でするようにしておきたいんです。周囲には、構えすぎって言われますけど。舞台稽古に入る前に、何を準備したらいいかなとか、まるで遠足の前日みたいですけど(笑)。

まずは、着替えのTシャツ、3、4枚。あと、毎回、ジャージをプレゼントするというのが恒例になっていまして(笑)。プレゼントしたジャージを、汗でどろどろにして、舞台を創り上げていきましょう。稽古場で恥をかきながら、稽古場で模索しながら、稽古場に入ってから失敗して、そういうふうにしていきましょう。

始まる前は、舞台稽古って一体何をするんだろうって思っていたけれど、もう、一ヶ月しかないっていう気持ち!

33人で作ろうという意識が大切なんですよね。オレは作家と役者とのはざまに立たされることが多くて、脚本通りに演じるのが一番面白いというものを書いているはずなんだけれど、役者の立場になると、セリフを脚本通りにするのが面白いとも限らない。だから、いろいろ考えてしまう。その場面、場面で、やっぱり演出家として、役者と考え、ぶつかりながら、より面白いものを創り上げて行くしかないと思う。

そういう世界に、最大限近づこうと思っているのですが、実際の現場で、いろいろ臨機応変にできるかどうかが、自分でもまだわからないんです。

キャッチボールですから。やっているうちにいろいろな動きも出てくるし、それを楽しみにしています。オレたち(岸谷・寺脇)は、今回、日生劇場の舞台に立てるということが、ものすごいことなのだけれど、初舞台で日生というのは?

それも、大変申し訳ないように思うのですが、今までいろいろな舞台を見に行っても、自分が出るという立場で考えたことが、正直、全くなかったんです。この舞台を見たい、って思ったら、小屋も選ばず、全くこだわりなく見に行っていたので・・・。舞台をやる、舞台をやりたいという気持ちのほうが先だって、日生でやるということの重さを、まだ、実感できていないのかもしれません。でも、考えたら、すごいことなので、大恥かいてもいいなって思ったりして・・・、かなり自虐的になっている自分を感じるときもあるんです。『舞台は違う世界』だと思うんです。本当に芝居がアラだらけなんで・・・、でも、このメンバーなら、さがさなくてもあるアラを遠慮なく言ってくれると思うし。実際の舞台では、予想以上のことも起こると思うし・・・、でも私は、行くだけです。

今回、初めて出演するメンバーが、33人中、半分ぐらいいるんです。でも、チームワークをよくして、ぶつかっていかないと、動員数7万人に勝てないと思っています。

ほら、オレたちの舞台って、6年2組っていう感じなんだよ。クラスから友だちが去っていき、新たに転校生がやってきて、その新しいメンバーが加わり、また新しいクラスができあがっていくという感じかな。とにかく愛をテーマに、頑張っていきましょう。

一同よろしくお願いします。

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