ある日突然、ハリケンジャーに変身?

スペシャルインタビュー

ある日突然、ハリケンジャーに変身?

山本康平(『忍風戦隊 ハリケンジャー』 ハリケンイエロー・尾藤吼太役)

山本康平『忍風戦隊 ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE』(全国東映系にて公開中)。その公開を記念して、ハリケンイエロー・尾藤吼太役の山本康平くんにお話をうかがいました。
 彼は太田プロダクションが、新人俳優候補を探すため行っているワークショップの第一期生。2001年のサマースクールに参加後、生まれて初めて受けたオーディションでハリケンイエロー役に合格しました。
 役者になりたくて、東京の大学に進学したという山本くん。現役の大学3年生ですが、今年は撮影が忙しくて大学にはほとんど通えないそう。それでも、幅広い役をこなせる役者になることと、大学卒業を目指して、今日も頑張っている彼の素顔にせまります。

photo1■ 初めてのオーディションでハリケンイエロー役に合格 ■

 初オーディションで初演技というわけで、最初は、嬉しいというより、びっくりしたという気持ちが強かったです。最初はどの役に決まるかわからずオーディションを受けたんですが、はあーっ、受かっちゃった…という感じでした。どうしたらいいのかな…という戸惑いもありました。

■ 役者を目指したきっかけ ■

 小さい頃は、とにかくテレビに出たかったんです。次にお笑い芸人に憧れて、だんだんと、演技をしてみたいという気持ちが生まれてきました。
 岡山県に住んでいると、進学するのは、何も東京でなくてもいいわけです。東京より手前に大都市がいくつかあるから、東大にでも行くなら別だけど、京都や大阪の大学に行けばいいと考えている人が多い。 でも、俺は、役者になりたくて、東京の大学に進学したんです。両親は最初、結構反対しましたけど。俺は兄がふたりいて、男ばかりの三人兄弟の末っ子なんですが、今は両親も兄たちも応援してくれています。学生時代に役者になるためのチャレンジをどんどんしようと考えていました。オーディションに受からなくても、卒業したら、どこかの劇団で劇をしながらバイト生活しようとも。

■ 太田プロダクション・ワークショップで得たもの ■

photo2 役者になりたかったので、オーディションがないかなと調べたら、太田プロ・オーディションというのを見つけたんです。太田プロに書類を送ったのは、直感です(笑)。俺は岡山県出身なんですが、テレビのお笑い番組が多くて、子供のころからそれを見て育ちました。ですから、もともとお笑いが大好きで、小学生の頃は、お笑い芸人になりたかった。お笑いの人も役者さんもいらっしゃるということで、太田プロに応募しました。でも、人を笑わせるって難しいですね。
 応募したのは2001年の夏だったんですが、ちょうど太田プロ・ワークショップ第一期生を募集していた時期で、参加してみませんかという連絡を事務所からいただきました。大学生のうちに、役者になるために、いろいろなことを試したいと思っていたので、すぐに参加を決めました。
 ワークショップでは、いろいろな方の話をうかがえたというのが、とても大きかったですね。俺は、隅っこのほうにいて話を聞いているタイプでしたが、菅田俊さん、重田千穂子さんの話が印象的でした。役者になりたいと思って参加するわけですから、演技することに対する自覚や、自分なりの考えは持っていましたが、プロの役者さんは、演技への心構えや気持ちが全く違うんだということに驚き、ものすごく勉強になりました。役への入り方が、全く違うんです。実際にプロとして演じている方との差を知り、自分の甘さを痛感して、人の話を聞くことの大切さがよくわかりました。黒沢清監督の考え方や人間性も、とても印象的でした。
 また、毎回、自己紹介をするんですけど、実際のオーディションの時に、それがすごく役に立ちましたね。自己アピールするということについて、考えるようになりましたから。
 ワークショップは、僕の夢の第一歩の実現を果たしてくれましたね。あれがあったから、ハリケンジャーに出演できているわけだし。少しでもやってみたいという気持ちがあるなら、チャレンジしてみて損はないと思いますよ。

■ ハリケンジャーのオーディション ■

photo3 ワークショップが終わって、2001年9月の終わり頃にオーディションがありました。オーディションは、ちょっとしたセリフを読んで、あとは質疑応答。11月の頭にオーディションが終わり、合格してしまったんです。
 実は、オーディションには、髪型で受かったという話もなきにしもあらずです(笑)。他の人は、みんなもっと爽やかな感じでしたが、俺はこの髪型でしたから。ハリケンイエローは、イエローライオンがモデルなんです。言われてみれば、確かにライオンっぽい髪型ですよね。
 この髪型でオーディションを受けに行って合格したので、尾藤吼太はこの髪型と決まってしまい、吼太役をしている限り、髪型を変えられません。2ヶ月に1回ぐらいの割合とはいえ、この髪型になるためには、美容院で4時間もかかるので、早く変えたいというのが正直な気持ちです。ハリケンジャーでは無理だけれど、今後ドラマや雑誌などで、この髪型から坊主とかに変身できるといいな(笑)。

■ アクションシーンを、もっともっとやりたい!■

photo4 俺は昔からバスケットボールをやっていましたけど、オーディションの時って、たいていの人が、一応、本格的でなくても、やったことがあるスポーツを履歴書に書くじゃないですか。ですから、実際に、動けるかどうかは、いざやってみないとわからないそうです。
 オーディション終了後まもなく、アクションの練習に入ったんですが、前転をしたり、転がったりでしたね。転がった後の構えや、受け身も何度もやりました。このときに、思ったように動けない役者がいることにスタッフが気がついて、アアーッていうことも多いそうです。
 俺もイメージ通りに動けなくて、自分にがっかりすることも多いですよ。撮影中の小さなケガは、日常茶飯事です。砂利や岩場でも、「ここに転べ」と言われることが多いので。突然、こけろと言われても、なかなか難しいんですが、痛くても、痛い顔はできませんし。アクション監督は厳しいですよ。
 一番最初の撮影で、ターザンロープがあったんですが、見事に落ちまして、手の皮がベロッとむけてしまいました。敵と戦って、アクションを失敗したこともあります。失敗だなーって自分で思ったところは、放映を見ると、やっぱり使われていないんです。番組的には、その方がいいのはわかるんですが、自分としては、カットされたくないので、もっとアクションがうまくなりたいです。うまくなるために、撮影の合間に、みんなでトランポリンの練習をしたりもしています。今のところ、使われるシーンは、まだ多くはないんですが、もっともっとやりたいと思っています。

■ 朝帰りの若者たちと同じ電車で撮影所へ ■

photo5 今年の夏は暑かったですよね。特に7月に入ってからは、バテぎみでした。水分補給はマメにしています。夏暑いと、バテて、飯が食えなくなるんです。でも、できるだけ一生懸命に食べるようにしています。ロケ弁ですけど、頑張れば食えるじゃんと思ったりすることも、しばしばです。
 開き面(あきめん・尾藤吼太の顔の部分が見えている面)のときのイエローの扮装は、肌にぴったりとはりつくという感じなので、皮膚呼吸ができなくなるような気がします。イエローの中に入っている人は、本当に熱いと思いますよ。
 レギュラーの衣装も熱いんです。俺たち、一年中、同じ衣装ですから。でも俺なんか、まだいいかも。カブトとクワガは皮ジャンですから、見ていて、いつか倒れるんじゃないかというほど、汗をかいいるのがわかります。この間、屋上での演技があったんですが、熱くて死にそうな感じでした。
 あと、朝早いし、夜はすぐに寝てしまうので、何だか最近、世間のニュースがよくわからなくなっています(笑)。帰宅は夜の8時、9時頃ですが、家についたら、次の日に備えてすぐに寝る。まあ、疲れているから、すぐに眠れるんですが。夜は早く寝ないと、次の日の撮影に間に合わないから、ものすごく規則正しい生活です。午前6時半とか7時に撮影所に集合ということが多いので、毎朝4時起きです。5時過ぎの電車に乗って、週5〜6日、撮影所に通っています。現地集合は滅多にありませんから、そこから、ロケバスで現地に出かけるわけです。早朝、山手線に乗ると、飲んで朝帰りしている同じ歳ぐらいの若者と遭遇します。俺も、そう見えるんだろうな…今から働きに行くんだけどなぁ…と思うこともよくありますね(笑)。そういうことがあっても、今は毎日が楽しいです。

■ 出演者間のコミュニケーション ■

photo6 ハリケンイエローの中に入っている人とは、できるだけよく話をするようにしています。尾藤吼太の時と、変身してハリケンイエローになったときのイメージを合わせなければなりませんから。演技のこともいろいろ話します。開き面と普通の面との、演技の差があるのも不自然ですから。
 変身前は、俺のほうがレッドよりも背が高いんですが、変身後は逆になってしまうので、普段から足を大きく開いて背が低めに見えるように、工夫したりしてるんです。できるだけ、変身後とのギャップを少なくしようと話しています。
 また、変身後の演技に声を入れるときは、かなりテンションをあげています。変身したら、ヒーローですから、ヒーロー用の声というのがありますよね。気持ちの上でも、ちょっと違うと思います。イエローのアクションは派手に演技をしていただいているので、声にも力が入ります。
 現場では、今、ウイニングイレブンというサッカーゲームが流行っています。カブ、クワ(カブトライジャー、クワガライジャー)とも一緒に盛り上がっています。
 余談ですが、変身前のレッドとクワガが似ているとよく言われるんですが、俺も見て確かに似てるなぁと思うときがあります。それから、撮影中に見ていると、レッドとブルーも意外に後ろ姿が似てるんですよ。

■ ハリケンイエローのキャラクター?■

 最初は、慎重で、いちばんしっかりしているという設定でしたが、設定があっても、僕自身のキャラクターが顔を出してしまうことがあるんです。一方で、頑張ってボケようとしているところもありますね。

photo7■ ロケ現場でのハプニング ■

 茨城、群馬での撮影が多いですね。先日、茨城で撮影をしていたら、どんどん見物人が増えてしまうということがありました。撮影現場近くの人がたまたまそこを通りかかり、撮影を目撃して、知り合いに連絡をとるわけです。最近は携帯電話があるから、どんどん人が集まってくるんです。でも、中には爆破シーンのような危ないシーンもありますからね。お母さんたちは、握手をしてもらいなさい、サインをしてもらいなさいって、子供に言うんですが、子供はもじもじしていることが多いですね。Tシャツへのサインは難しいです。一生懸命にひっぱって、文字がゆがまないようにするんですが、そのTシャツが、仮面ライダーのだったりすることも多くて(笑)。

■ ハリケンイエロー変身後(?)の周囲の反応 ■

 よく顔が変わったとか、引き締まったとか言われます。体重は変わっていないんです。一時期、確かにやせましたが、今は元に戻りました。
 友達は…笑ってます、というか、楽しんでくれています。ただ、オンエアーが日曜の朝、7時半という時間なので、最初はみんな見てくれていたんですが、最近では、起きられねぇ!と言われたりもしています(笑)。でも、子供は、早起きして見てくれることが多いそうで、嬉しいですね。その上、ビデオを撮って、次回の放映まで、何度も見直したりするそうで、頑張ってイエローに成りきろうと思います。
 実家近くの知り合いの子供が、なぜ、自分の知っているお兄ちゃんがハリケンジャーなのか不思議で、しばらく混乱していたらしいという話を聞きました。確かに、子供だったら、いつハリケンジャーになったのかって思いますよね、きっと。いったい、いつ、地球を守る仕事についたのかって。まあ、ハリケンジャーという番組に出演させていただいていること自体は、俺にとっては仕事なんですけど。
 友達は大切ですね。少しでも休みがとれると、友達と飲みながら語ります。大学も友達のいる間に卒業したいですよね。彼女もいましたけど、撮影で忙しくて会えないから、ダメになりましたね(笑)。会えない上に、ようやく時間ができると、友達とばっかり遊ぶから。どっちが大事なのという話になって。というわけで、今は仕事一筋です。

■ 『忍風戦隊 ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE』全国東映系にて公開中!■

 映画のロケは6月に終了しました。今回の映画は、レッドとお姫様の話が中心なので、俺の出番は少ないんですよね。あっ、でも、全員がやられて川に落ちた後は、見どころです。川から出てくるシーンの、セリフ、雰囲気などは、ヒーロー、ヒーローしています。そこは、いいシーンだと思います。

■ 趣味 ■

photo8 麻ヒモとか編んだり、数珠とかを自分で作ったりするのが好きです。ネイチャーアクセサリーなどは、買うより自分で作ります。東急ハンズなどで、暇があったら作ろうと、材料を買い込んだりするのが好きです。でも、そう思いつつ、今は時間が無くて、出来ずにそのままになっています。
 あとは、バスケですね。大学で入っているサークルもバスケです。近くの公園で、たまにバスケをしたりします。歩くことも好きで、事務所に来るときは、たいてい新宿から歩いて来ます。
 ハリケンジャーのおもちゃは、俺もいろいろ持っています。UFOキャッチャーやガチャガチャの景品をテレビの上にズラリと並べて、楽しんでいます。

■ 街でイエロー発見?!■

 普段は帽子をかぶって歩いていますから、ほとんど気づかれません。帽子がないと、やっぱり気づかれます。この髪型が目立つみたいです。町で見つけられると、お子さんより、ご両親に感激されることが多いです。子供は俺を見ているだけなんですが、お母さんが、一生懸命、握手してもらいなさい、サインもらいなさいって言っている。この間も、たまたま東急ハンズで友達と買い物中、エスカレーターから降りたところで、お子さん連れのお父さんから声をかけられました。お父さんのほうが感激していらっしゃいました。本当にありがたいことだと思います。

photo9■ これからのハリケンジャー、これからの山本康平 ■

 『忍風戦隊 ハリケンジャー』の撮りは12月いっぱいの予定だったんですが、Vシネマもあるらしいし、来年になっても撮影がありそうです。
 10月には、後楽園でのショーがある予定なので、今からとっても楽しみにしています。
 将来、やりたいことは、まだまだいっぱいあります。演技ももっともっとやりたいし、映画にも出たいし。ずーっとしゃべらない役とか、ハンディを背負っている役や、難しい役もどんどんやってみたいです。時代劇にも興味があります。地元(岡山県)CMなどにも出てみたいです。地元の知り合いに見られるのは、ちょっと恥ずかしい気もしますけど。まだまだわからないことだらけだけだし、これからですが、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。ハリケンジャーで映画に出るという夢は実現できたけれど、正義の味方だけではなく、別の役で、また映画に出たいですね。今は全てが勉強です。

■ みなさんへのメッセージ ■

 いつも応援してくださって、ありがとうございます。一回見たら絶対にはまるので、日曜の朝早起きして一度見てくださいね。朝まで起きていて、見てから寝てもいいですよ。
 これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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