夢破れて、お笑いあり 〜ボクたちのフィールド・オブ・ドリームス〜

スペシャルインタビュー

夢破れて、お笑いあり
〜ボクたちのフィールド・オブ・ドリームス〜

松村邦洋+神奈月

野球モノマネを始めとするモノマネで有名な松村邦洋と神奈月。このふたり、実はデビュー当時からの長いつきあいだった。野球とモノマネについて、熱く語り合った!!

■ 野球選手に憧れて ■

村邦洋:神無月さんは、中学の時野球やってらしたんですよね。岐阜ですよね。

奈月:そう、土岐市。

村:そういえば、昔、土岐商業から阪神に、奥村(武博/1997 D6位・2001引退・阪神打撃投手2002退団)というピッチャーが入りましたよね。

奈月:俺も本名、「奥村」っていうんだ。だから、もしかしたら、どこかでつながった親類かもしれないね。地元は中日ファンが多いですけどね。岐阜だから。

村:当時、大人気だった、中京高校の野中(徹博)さんというのがいましたよね。阪急で、ドラフト一位(’83)をとった…

奈月:途中で、バッターに転向したよね。

村:福本(豊)さんがコーチで、バッティングもよくなってきて、台湾でも野球やったり、サラリーマンも経験したり、もう一回中日でユニフォーム来たり…

奈月:ヤクルトにも行ったんだよね。

村:ヤクルトで初勝利をあげましたよね。美濃加茂東中学時代から、ニュースセンター9時とかで、江川(卓)に続く逸材として、放送されたこともあったし。中学時代は、全国大会、準優勝だったんです。

奈月:実は、そのピッチャーと対戦したことがあるという。唯一、プロに行った選手と。中学時代、野球の練習試合で。

村:速かったですか?

奈月:速かったですわ〜。軟式だから、球が、ホップしてきますわ。もう、モノが違いますよ。プロになる人は。中学、高校の頃から、違うんです。

村:中学のときに、ニュース番組が特集するぐらいなんですから。その選手と対戦したことがあるなんて、もう、これは、トリビアですね。

奈月:それが、中3のときだったんですが、高校に行ったらもう、彼は中京高のエースですからね。そんな球を打てるはずがない。

村:2年のときは、甲子園行ってますよね。いま、高校名が中京高から中京大中京ってなってるんですよね。

奈月:…しかし、それって、考えてみれば、俺たちのことと、あんまり関係ない話だね。

村:まあ、神奈月さんの野球歴史ということで(笑)。

奈月:松村くんも、野球やってたんでしょ?

村:はい、高校のときね。

奈月:中学のときは、やってなかったの?

村:やってなかったですね。

奈月:でも、野球は好きだったんでしょ?

村:好きでしたね。

奈月:ボクらの時代は、プロ野球選手になるっていうのが夢で、まず野球に取りかかりましたよね。

村:そうですね。

奈月:まさか、プロ野球選手のモノマネをやろうとは、思わなかったでしょ?

村:思わなかったですね〜。

奈月:そうだよね。本物のプロ(野球選手)になろうと思っていたんだから。

村:タイヤの真ん中のところを抜いて、それを庭の木に縛りつけて、金網でブロックして、小学校のころは、よくバッティング練習してましたものね。

奈月:やってましたね〜。ボクは、直接木でやってましたね。木がだんだんもげちゃってね。それぐらい好きでしたね。

村:やっぱり、『巨人の星』とか、野球漫画をやってましたからね。『ドカベン』を始めとする野球漫画にしても、野球熱が高くなるような物が多かったし。ボクの中では、漫画イコール野球漫画でしたからね。

奈月:(笑)それに、現役時代の長嶋さんとか、王さんとか、そういう方々にも影響されましたね。野球ファンにとっては、幸せな時代だったと思います。

■ 野球選手に挫折して ■

村:中学生ぐらいのときに、野球選手の夢が絶たれるわけです。現実がわかって。ああー、もう野球選手になれないなぁ〜、可能性ないなぁ〜って。近所に野球の弱い高校があって、そこへ行ったら、レギュラーになれるんじゃないかと思ったりして、親父にノックしてもらったりしましたね。親父にキャッチャーやってもらって、ものすごく近くで投げているのに、「いい肩してるな」なんて言われると、調子に乗ったりね。

奈月:一種の親子鷹なんだね。

村:プロにはなれないとわかっていても、好きでしたから、高校に入ったとき、軟式野球部ができたんで、入部したんです。そこでキャッチャーを。神奈月さんのポジションは?

奈月:ボクは外野でしたね。センター。新庄と同じです。

村:だから、新庄のマネしてるんですか?

奈月:そういうわけじゃないけど(笑)。たまたまですよ。

村:モノマネやろうなんていうのは、やっぱり一回目の夢が崩れてからでしょうね。

奈月:そりゃ、そうでしょ。

村:まず、野球選手の夢が崩れる。それで神奈月さんは、次にジャニーズ事務所かなんかを志したと思う。

奈月:いや、そこまでは…。

村:でも、俳優で出ようと考えたと思いますよ。

奈月:確かに芸能界には、憧れましたよね。でも、お笑いじゃないですよね。まあ、役者という感じですよね。でも、漫才ブームがあって。

村:あのブームには影響されましたよね。ボクは中学生だったなぁ。

奈月:うんうん。人を笑わすって、かっこいいなぁって、ちょっと思いましたよね。ひとつ目の夢に破れて、生き残る道はどっちだという感じだったから。ボクは教室とかで、モノマネやってましたよ。みんなの前でね。

村:高校時代も?

奈月:やってた、やってた。先生のマネとかね。

村:ボクは中3からですね。中2ぐらいの時も、やってはいたんですけど。西田敏行さんの『もしもピアノがひけたなら』とか歌ったりしてたけど、ダメだったなぁ。何だか違うという感じでした。西田さんじゃないな、これって。

奈月:あんまりウケなかったの?

村:顔は似ているって言われましたけど…。中3ぐらいから、暴走族に入った先輩や、金八先生の生徒のモノマネとか、してました。

奈月:ボクもモノマネを始めて、夢ができてよかったって思いましたね。ボクらがプロ野球に行ったヤツを見て、自分には、プロ野球は無理だなって感じたように、ボクらを見て、こいつら、違うな〜と感じたヤツがいると思うんだけどなぁ。だから、お笑いの道に進んだことは、周囲から意外だとは、思われてないと思うんです。…まあ、ここまで残っていることは、意外かもしれないですね(笑)。田舎の人にとっては、わからない世界だからね。チャレンジすることは、誰でもできるけど。

村:ボク、 21歳のときですかね。太田プロに入れていただいて。まだ左も右もわからないころ、ダチョウ倶楽部の竜(上島竜兵)さんの奥さんになった広川ひかるちゃんなんかと、池袋のスター誕生というライブ会場に行ってね、まあ、ライブでも見に行こうかって話になったんですよ。そこに、ダチョウ倶楽部の肥後(リーダー)さんがいらっしゃって、「見るだけじゃダメだよ、出なきゃ」って言われ、そのままライブに出していただいたことがあるんです。そのとき初めて、神奈月さんに、お会いしたんですよね。

奈月:ほとんど同期だよね。

村:いやいや、先輩ですよ。神奈月さんは、佐々木つとむさんのお弟子さんなんですよね。

奈月:でも、ほとんど変わらないですね。知り合って、もう15、6年になるけれど、いろいろな紆余曲折があって、こうして同じ事務所にいるということが、不思議だものね。

村:神奈月さんの結婚式にもボク行きましたけど、原宿で一次会、二次会三次会と…。で、全裸で盛り上げようとしたら、神奈月さんの奥さんに怒られました。

奈月:いい加減にしなさいってね。でも、それをいまだに気にしているところがすごいという話になるんですよ。会うたびに、「奥さん、怒ってないですかね」って。もう、怒ってないだろうって。昔のことだから。

村:いや、いまだに気になるんですよ。奥さんが怒ってらっしゃったのが。「人の結婚式、何だと思ってるの」」って。全裸でしたから…。でね、ウケてるって、ちょっと勘違いしちゃったから。

奈月:はははは(笑)。全裸で踊ったりとかね。

村:そうですね。ボクも、ちょっとハイになっていてね。

奈月:仕事帰りだったんだよね。

村:でも、神奈月さんが結婚しているっていう認識は、世間ではあんまりないですね、きっと。まあ、奥さんがいて、どうこうという年齢じゃないですからね。ボクは奥さんに、誰か女性を紹介してほしいぐらいですよ。

奈月:そうだね。結婚してるって思われてないかもね。もう、年齢がわからなくなってるんじゃないかな? 芸人さんて。

■ ボクの好きな球団 ■

村:神奈月さんは、ボクより二つ上なんですよね。昭和40年生まれってプロ野球選手だと、山本昌投手(山本昌広/中日)とか、古田(敦也/ヤクルト)さんとか…結構いらっしゃいますね。

奈月:「よんまる会」ってあるから。昭和40年生まれの会って。

村:紀藤(真琴/広島)、与田(剛士/阪神)投手……

奈月:野球人口が多いですよね。ボクらの世代って。サッカーなんて、まだまだだったし。サッカーって、とりあえず、サッカーやろうという感じだった。でも、試合したら、サッカー部に勝っちゃったりね。ボクらの中には、スポーツ万能な人が、野球をやるというイメージがありましたけどね。

村:そういえば、プロ野球カードも集めてましたねぇ。ボクの実家の近くに、熊毛南高校というのがあるんですけど、そこの野球部が昔は弱くてね。野球部の人数も少なくて、試合になると、他の部から助けてもらうわけですよ。そしたら、他の部の人のほうが、二安打、三安打って打ったりしてね。今年(2003年)、甲子園に行きかけたんですけど、中国大会で、星野前監督(阪神タイガース)の母校、倉敷商業に負けちゃったんですよ。21世紀枠とかで、出られないかなと思っているんですけどね。

奈月:甲子園とかも見てたけどね。松村くんは、軟式野球部だったんだよね。

村:そうです。そういえば、うちの高校の軟式野球部が、初めて全国大会に出たんですよ。7年前。もう嬉しくて、飛び上がってね。一回戦は勝ったんですけど、二回戦は中京商業に負けました。岐阜県ですよ。神奈月さんの地元と、ボクのところは、よく戦っているんですよね。

村:神奈月さんは、どこのファンなんですか?

奈月:巨人…! 松村くんとかは、阪神党で、ずーっとやってるじゃないですか。それが、仕事に直結することもあるよね。でも、巨人って、いっぱいいるから、相当じゃないと仕事回って来ないんですよ。なかなか選手と絡んだりとかはないから。まあ、長嶋監督とか、原監督とかと絡むぐらいで。でも、巨人ファン代表としてのっていうのが、あまりないから…。今度、新庄が日ハムかロッテに行くらしいから…。

村:バレンタイン監督も復活しましたからね。

奈月:そうだね。だから、新庄がロッテに行くんなら、ボク、ロッテファンになろうかなって(笑)。

村:新庄つながりで。

奈月:そう、モノマネやるしね。でも、原監督のマネとかしているから、やっぱりジャイアンツのファンですかって、聞かれることは多いですよ。

村:原監督もいい人ですし、巨人の人も、いい人が多いですよね。オールスター戦とかでお会いしても。今年のオールスターのころって、巨人は、一番辛い時期だったじゃないですか。それでも原監督、「松ちゃん、いい笑顔してるしてるね〜、今年はよかったね。ところで、どっちが松ちゃんで、どっちが亀山だったかな」っておっしゃったりするんですよ。亀山(つとむ/元阪神)くんが今、結構太ってらっしゃるんで。そういう笑いをとったりするんです。

奈月:兄貴的な感じですよね。たぶん選手にとってみたら。今でもちょっと悔しいですもの。どうして、原監督、やめちゃったのかなって。

村:星野監督が花束渡してましたよね。

奈月:あれは、感動的だったな。甲子園で、まさか、原監督にあの大歓声があってね、花束渡してね。

村:あれ見てると、阪神も巨人もないですよね。やっぱり野球ファンの心がひとつになっているようで、妙に嬉しくなりましたよね。

奈月:ウチの親父は、昔から中日ファンですが、星野さんが阪神に行くなら、阪神を応援するって、応援してましたもの。

村:坂本冬美さんとか、川中美幸さんも、星野ファンなんですよね。ところで、巨人は、小久保獲ってね、松井稼頭男獲るとか、ローズ獲るとか、こんなに獲ったらね、ボクも割と興奮しないほうですけど、ちょっとカチンと来ますね。

奈月:それはね、ジャイアンツファンも、そう思いますよ。なんでこんなに獲って…もっと斉藤宜之(たかゆき)選手とか、いろいろ出てきているじゃないですか。鈴木尚広(たかひろ)選手とか。なんで若手をもっと使わないんだって。なんで育てて行かないんだって。

村:大体、ジャイアンツか、他球団の四番を獲ったのは、これで7人目ですよ。落合さんに始まり、広沢、ペタジーニと…。

奈月:本当に、(高橋)由伸とか、二岡(におか/智宏)とか、清水とか、はえぬきがくすんじゃうんですよ。もっとあの三人だったら、クリーンナップを組めるわけですよ。

村:本当に燃えてほしいですよね。金本(知憲)さんなんかは、そういうのを見ると、爆発するんじゃないかなって。あの人は、60歳になっても、きっと鋼のような筋肉かもしれない。鉄人・岩田鉄五郎(注:水島新司の野球漫画『野球狂の詩』他に登場するキャラクター)ですよ。ジャイアンツは、本当に、勝って当たり前という感じですからね。

奈月:いや、ジャイアンツファンとしては、これで本当に勝てるんだろうかって、心配になりますよ。選手起用が。川相(昌弘)選手がああいう形で引退したのにっていうことですよ。チームの中にも、反G党というのができて、どんどん自由契約して、出て行って、他のチームに入って、ジャイアンツを倒すというふうになっていくと、ちょっとおもしろいんじゃないかなって思っているんですが。

村:本当に今年は幸せでしたけどね。大体、阪神ファンは、阪神の優勝を3回見たら、寿命が終わるんですよ。92歳のおじいさんが、山口県の宇部にいらっしゃってね、その方は阪神が創立のときから見てらっしゃって、8回優勝を見ていらっしゃるんです。

奈月:8回!!

村:そう。それで、8回目を見せてくれっていうものだったんです。『探偵!ナイトスクープ(http://asahi.co.jp/knight-scoop/)』で、やったんですけど、足が悪くて、甲子園球場には行けないから、家を甲子園にしてくれっていうんで。北野誠さんがロケに行かれたんですけど。おじいさんの写真を風船につけて球場にあげて、ちゃんと中継で映したんですよ。感激しましたね。その方は、もう一回優勝がみたいって、9回目を見ようとしているんですよ。

奈月:いい話だね。そういえば、年によって、試合への入り込み方が違うよね。監督とか、選手とかによって。

村:マスコミもそうですよね。長島さんが監督だと、番組が一気に動き出したりね。

奈月:原さんもいいと思うんですけど。堀内さんも、いいんでしょうけど。

村:そういえば、この間、『あぶさん』(注:太田プロ事務所の近くにある居酒屋)に飲みに行ったとき、堀内さんの娘さんがいらっしゃったんですよ。最初、ボク知らなくて。いろいろな人が、掛布さんのマネやって、川藤さんやって、とか言っているところで、「堀内恒夫のマネはできないの」って。俺、できないな〜って思って。

奈月:青天の霹靂だったね。

村:えっ?

奈月:堀内さんが、監督就任の記者会見で言ったことば。

村:ああ。その後、堀内さんにお会いしたとき、「娘に会ったんだってね」って言われました。

奈月:堀内投手って、ストレートが速かったんですよね。

村:でも、よく試合で、ボール替えてくれって言ってましたよね。テレビで見ていて、ボールなんて、何でもいいだろうって思っていた。ずいぶん長く、現役でしたよね。江川さんや槇原さんとも一緒にやっていましたよね。

奈月:Vナイン終わってから、5年ぐらいやっていたんじゃないですかね。それにしてもボクら長島さんや王さんの現役時代を知っているって、幸せだと思うよね。

村:そうですね。球場もドームじゃなくて、風がよかったよね。風とおしがね。福岡ドームもいいんだろうけれど、でも、甲子園の風はいいです。日本シリーズの3戦、4戦、5戦と甲子園を見てね、本当にそう思った。甲子園では、こう言っては、大変申し訳ないんですが、四畳半ぐらいのところにダイエーファンがいるだけで、あとは、全部阪神ファンという感じでした。メガホンの音がすごかった。一面がメガホンの音で、それは一種の芸術でしたね。

奈月:野球見に行ったときって、外野席か内野席かで、全然テンションが違いますよね。外野席で見てると、自然に応援しちゃうんですよ。飛び上がって。応援団と一緒だと。

村:そうですよね。だから、福岡ドームでダイエーファンを見てたら、これは阪神、負けるなって思った。

奈月:大阪と福岡で地元を応援するっていうのが、とってもいい感じだったよね。

村:そうでしたね。その結果、ダイエーは日本一で、阪神は本州一…。

奈月:やっぱりホームゲームは強いよね。

村:7戦目、福岡ドームだったから…。真ん中をとって、広島球場を選ぶべきでしたね。

奈月:本当だね。

村:日本シリーズ専門球場を作ってほしいですよね。

奈月:落合さんも当ててましたよね。ホームチームが勝つよって。でもさ、まれに見る好ゲームだったよね。

村:日本シリーズ4戦目、金本さんのサヨナラホームラン。あれを見たとき、嬉しかったですね。

奈月:で、阪神ファンとしては、どうだったの? 3勝して、一気に勝てるって思ったの?

村:正直、今年はこわかった。福岡って、独特の雰囲気ですからね。阪神のピッチャーは伊良部だし。でも、ここまで来たのは伊良部のおかげですからね。4戦目、親父を招待したんですけど、甲子園で阪神を見られたので、もういつ死んでもいいって喜んでいましたね。いい親孝行ができたと思います。

奈月:何戦目を見に行ったの?

村:親父は4戦目と7戦目に、ボクは4、6、7戦目に行きました。

■ さて来年のプロ野球は? ■

奈月:巨人ファンとしては、こわかった。星野監督が日本シリーズで優勝を逃して、来年こそは日本一と思ったら強いし、それって連覇するっていうことじゃないですか。でも、監督の交代になったから、どうなるんだろうって。

村:岡田監督もすごいですよ。秋期キャンプで、中間管理職の底上げでしょうね。やっぱり優勝経験をした人たちの強さがありますからね。

奈月:それにしても、監督は大変だろうね。野球版のゲームだったら、いいけれど、生身の人間を使うんですからね。

村:そうですよね。ただ、打率だけで使うってわけにもいかないだろうし。

奈月:監督やりたいなという夢はありますね。自分が采配したら、どれぐらい勝てるんだろうって思います。まあ、ファンの多くは、そういう目で見ていると思いますよ。試合を見ていると、あの選手を一番信頼しているんだなとか、人間関係が見えておもしろいよね。

村:ボクは、監督になれたら、いっさい選手との人間関係をやめて、むちゃくちゃやるかもしれないですね。選手の人たちには全く情をうつさずやるか、それか、選手とふれあいながらやるか。ふたつにひとつか…。

奈月:最近、星野監督みたいな熱いタイプの監督が少ないと思うんですよね。やっぱり、熱い人のほうが伝わるよね。ファンに対しても。

村:ボクは、武士がまだ残っていたという印象を受けましたよ。阪神の選手の潜在能力を引き出してあげたんでしょうね。ひとりでやっているスポーツじゃないから。やっぱり一生阪神党ですね。他球団の方も、お会いするといい方ですけど。ユニフォーム来ている阪神が一番かっこいいですね。

奈月:巨人はあのままだと、FAして、阪神に入ったりする選手が多くなるという気もするんですよ。お金払っているのが、お客さんですから、お客さんが楽しめる野球を考えてほしいですよね。ジャイアンツの選手でも、関西出身の人多いですから。清原さんなんかが、阪神に行っちゃったら、どうしようって思っちゃいますよ。

村:ああ、それだと本当の地元球団ですね。

■ モノマネのきっかけ ■

奈月:ボクは形から入っていくんですよ。シルエット的に似ればやるんですよ。声がどうこうじゃないんですよ。松村くんは、声から入るようだけど。

村:そうですね。

奈月:だから、全く違う視点からやっていると思うんですよね。

村:野球選手じゃないけれど、井上陽水さんのモノマネとかも、似てますよね。

奈月:形。衣装を着たときとか、かつらをかぶったときとか、サングラスをかけたときとか、何かがひとつ似ていれば…。こうすれば似てるんじゃないかな、というポイントが一カ所見つかれば、それをふくらませていけば…。

村:神奈月さんは、陽水さんのことが、本当に好きなんでしょうね。そう思います。

奈月:野球選手もそうですよね。好きだから見る、そうすると、仕草やマネするポイントが出てくるんですよ。新庄も、阪神にいるころは、あんまりよく仕草とかを見てなかったんです。でもメジャーに行って、誰かメジャーの選手のモノマネやりたいなと考えて…。もともと野球が好きで、試合はよく見てるから、モノマネしようと思うと、バッティングフォームなんかも、だんだん思い出してくる。でも、メッツとジャイアンツとメッツというふうに、ボクは新庄用のユニフォームを一年おきに3枚作ってしまいました。

村:新庄は大変ですよ。トレードもあるし。ボクは、仕草で似せるのは、体が邪魔をしますね。高見盛関とか、貴乃花親方だったらいいけれど。トレードもないし。去年までは、大鵬部屋だったけど、今年はトレードしたから、まわし替えなきゃっていうのもない(笑)。

奈月:力士だと誰のモノマネをしてるの?

村:貴闘力関、貴乃花親方、高見盛関をちょっとやってます。「おかげで、恥かいてます」って、高見盛関に言われています。「あれは、気合いを入れているだけで、あんなにおかしくされても困るんです」って。

奈月:本人は嬉しいんじゃないですかね。直接は恥ずかしいから、やめろよって言われるんですけど、他から聞くと、この間、モノマネされている話を、嬉しそうに話していたよって、言われるから。

村:そうだと思いますけど。

奈月:原監督、両手で、グーをつきだすあのポーズ、ボクがマネしだしてから、あんまりやらなくなったような気がするんですよ。片手になっちゃったよーな。やっぱり本人がやってくださらないと、マネするほうとしても困るんで(笑)。

村:原監督が辞められて、今後のモノマネは?

奈月:松村くんには、阪神の流れがあるじゃない。ボクは、長嶋監督、原監督とやってきたから、「次は堀内さんやるんですか?」って言われるんですけど。形的に似ないんじゃないかなって、思うんです。だから今、保留中なんです。

村:杉下さんの歩き方みたいな特徴があればいいですよね。メガネを飛ばして、乱闘とか(笑)。

奈月:そうだね。まあ、シーズンが始まって、見てると、何か出てくるかもしれないし。モノマネって、元ネタがわからなくても、おかしいっていうのもあるみたいだから。小さい子供がボクのモノマネを見て、原監督のマネをしてくれているっていうのも聞きました。嬉しいですね。あと、プロレスネタなんかも、そうみたいですよね。元ネタは知らないけどおかしい。知っていて、もっとおかしい、というような。

村:ボクは、テレビに掛布さんが出ていると、何だか自分が出ているような気がして、楽しくなるんですよね。夏になって、野球中継とかで、掛布さんの声が聞こえてくると、ああ、夏だなって。ボクにとって、掛布さんは夏の季語のようなものです。

■ 2004年の豊富は? ■

奈月:来年は、とにかく新庄選手の去就が決まってほしいですね。ボク的には、メジャーに残って欲しいという気持ちはあるんですよ。ボク、メジャーリーグの曲で舞台に出てるんで…。ロッテに行ったら、ロッテの曲で出るのかな? とか。日ハムに行ってくれても、北海道の仕事が増えるかなとか。巨人に関しては、もう、ローズまで獲らなくていいだろうと。獲りすぎないで、若手を使ってください。選手はいっぱいいるんだから。堀内さんに期待します。

村:今年は一番いい年でしたが、来年もいい年になればいいですね。とにかく阪神の連覇が見たいですね。セ・リーグにはここのところ連覇がないからね。久しぶりの連覇が見たいなというのがありますね。

奈月:来シーズンは、巨人も阪神もスタッフも変わるし、どういう采配をするんだろうっていうのが、楽しみですよね。

村:本当に楽しみです。また熱く応援しましょう。

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そしてオマケ… 「松村邦洋さん 洋服はどこで買っているのですか?」

松村さんへ「洋服はどこで買っているんですか?」という質問や問い合わせがよく来ます。今までなかなかお答えできなかったので、この機会に質問させていただきました。

東京・渋谷にあるビッグワンというお店です。大体、デブタレと呼ばれる人が番組出演していると、衣装提供のところに、このお店の名前が出てきます。
新宿のサカゼンに、二子山部屋の人たちとスーツを買いに行ったこともありますよ。インターネットショップもあるようですよ。
阪神タイガースのユニフォームは特注です。一生応援し続けるなら、特注するしかないでしょう!

松村邦洋+神奈月サイン色紙を、二名様にプレゼントします。

〆切は、2003年12月24日(水)午前0時到着分です。
当選者には、メールにてご連絡いたします。

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