| <ド派手親子です> |
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邦子:本日はよろしくお願いします。
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| 菅井:こちらこそ、よろしくお願いします。実は、足を引っ張っているんじゃないかと思ってね。もう、よれよれなんですよ。 |
| 邦:菅井さんは、もう、大先輩です。子供のころから菅井さんを映画やテレビなどで拝見しておりました。 |
| 菅:歳だけは立派にとっているんですけどね、もう、何にも知らないの。 |
| 邦:いえいえ、スーパーレディですよ。スカイダイビングはやる。スキューバーダイビングも。まあ、それをやってくれとお願いするプロデューサーもすごいなって思いますけど(笑)。本当に、女優は化け物といいますが、年齢はもう70歳を越えていらっしゃるのに、頼まれれば、ボコボコッと潜ったり、ピューッと飛んだりしちゃうんですから。素晴らしいですよ。今回の舞台も、本当にハード。セリフ量も多いですし、出たり入ったりも多い。 |
| 菅:わからなくなるんですよ。 |
邦:いえいえ、元気ですよ。私なんかのほうが、倒れちゃうんですから。今回は親子をやらせていただくんですが、ド派手親子なんです。
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菅:親不孝という言葉がありますが、子不幸な親の役なんですよ。
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| 邦:今回、菅井さんの衣装がとてもすごい。お母さんが、どんどん派手になっていくんですよ。それが見物です。 |
| 菅:いつもはもんぺとか、地味な着物が多いですからね。こんな派手な衣装は、本当に初めてなんですよ。みんなポスターやチラシを見て、笑うんです。 |
| 邦:ポスター撮りのとき、別々だったんですが、菅井さんが、まつ毛をつけたと聞いて、もっと派手にしなくっちゃ、とか考えているうちに、私もどんどん派手になってしまいました。ちょっとビッグバード(セサミストリートのキャラクター)みたいなんですけどね。 |
| 菅:どんな衣装か、現場に行くまで、わからなかったんですよ。で、できあがった物を見たみんなに爆笑されるという(笑)。 |
| 邦:確かに、一瞬誰かわからないですよね。これ、菅井さん? ってみんな言いますもの。これだけで大成功ですよね。 |
| <冷めちゃダメ、恥ずかしくなるから> |
邦:今回私から菅井さんにお声をかけさせていただいたんです。昔から大好きだったから。
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| 菅:ありがとうございます。 |
| 邦:先輩から盗めるものは、盗んでおかないとという気持ちです。すごいですよ〜、今回のお芝居は。やっているうちにどんどん夢の世界に入って行くんですよ。で、菅井さんが言うの。絶対冷めちゃダメ、冷めちゃダメよ。冷めたら、恥ずかしくなるから・・・って(笑)。名言だなって思いました。演じながら、どんどん夢の中に入って行くんですよ。でも、菅井さん、本当にお元気。健康の秘訣は? |
| 菅:70の声を聞いたときから、身体の手入れをよくしようと思いましてね・・・それだけです。全てにおいて、バランスよく。もちろん食事も、睡眠も。でも、こうやって外に出ちゃうと、なかなか食事はそういうわけにいかないんですけど。 |
| 邦:そろそろ早起きしちゃうお年頃じゃないですか(笑)? |
| 菅:でも、聞いて。私どこでも寝られるという特技があるんですよ。 だからそれで助かっています。夜はぐずぐずしていると、すぐに1時、2時、3時になっちゃうでしょ。だから、12時にはベッドに入る。自称シンデレラ婆と言っているんです。寝付きは悪いんですけど、何があっても必ず! 本当は11時がいいそうですけど、私は12時。でもね、徹夜なんかすると、1日じゃ回復しなくなりましたね。 |
| 邦:私の年齢でも、そうなっているんですから(笑)! |
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| 菅:いえいえ。元に戻るのに、2、3日かかりますね。 |
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| 邦:70の声を聞いてということですが、他に何かきっかけがあったんですか? |
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| 菅:実は、舞台に穴を空けたことがあるんです。盲腸になってみたり、骨折してみたりで。みんなに迷惑をかけるし、だから、気をつけようって。 |
| 邦:舞台はナマモノですからね。誰かが病気になったら大変。今回も代役ないみたいなのよね・・・どうするんだろう。 |
| 菅:最近、商業演劇に2度ほど出させていただいたんですけど、いつも私思うんですよ。代わりがいないんです。 |
| 邦:今回も、菅井さんの役、誰も出来ないですよね。ウチ、マネージャーがまだ若いんですけど、舞台は初めてなんですって。でね、誰が、いつ、どんなことになるかわからないから、何かあったら代役できるようにしておけって言ってるの。そしたら、すごい緊張して、本当ですかって、本気にしてるみたいだけど(笑)。でも、みんな、そんなことないと思っているのよね。 |
| 菅:プロデューサーもそこまでは考えないですよね。役者ってバカだから、ちょっとぐらい手が動かなくたって、足が動かなくったって、やっちゃうからいけないのよね。で、無理がたたったりして。 |
| <翔んでる母親と漫画家の娘> |
邦:考えてみれば、今までも、テレビ局の楽屋ですれ違ったくらいで、本当に初めて、一緒にお仕事させていただくんですね。菅井さんは、今回は派手にお金を使っちゃう母親役なんですけど。最後にありがとうって心が通じ合うところがあって、そこが見せ場なので、是非見ていただきたいですね。恨んで、憎んで、それでも親子っていう・・・母娘の確執が出せればって。私にも、そういうのありますし。
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| 菅:本当に、血のつながりって、こわいものですよね。本当にもうすぐ始まるのね。ドキドキ、ハラハラだわ。前回の舞台、拝見してないし・・・。 |
| 邦:こうなったら、やるっきゃないっていう感じです。菅井さんのお母さん役は、本当におかしいんですよね。ホストに入れあげて、いろいろなものを買ってあげたりして、大金を使うんです。 |
| 菅:本当に、こんなに翔んでいる母親役は初めてです。 |
| 邦:この演技がおかしくてね。 |
| 菅:本当に初めてなんで、何から手をつけていいのかわからないんですよ。 |
| 邦:いえいえ、ばっちりですよ。大金があったら、みんなこうなるんでしょうね。私にもなった時期がありますし。でも今回の役は大漫画家先生なので、遊ぶ暇がないようで、お金の使い方がとんちんかんなところがあるんですよね。 |
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| 菅:絵がお上手なのよね。今回、似顔絵を描いていただいたの。 |
| 邦:実は、パンフレットにそれぞれの似顔絵を入れることになったんですよ。でも、菅井さん、描かないの。 |
| 菅:私、へのへのもへじしか描けないから・・・。 |
| 邦:で、プロデューサーに、邦子さん、描いてくれないかって言われて。ポスター見ながら描くと、普段の菅井さんの雰囲気じゃないから・・・。おはようございますって言いながら、一生懸命にお顔を観察させていただいたりして(笑)。でも、描けた絵が、ヘンになっちゃって! |
| 菅:いえいえ、私あれ、ハンコに作ろうかと思っているの。 |
| 邦:みなさん、それぞれがパンフレットに自分の似顔絵を描いているので、それも見どころです。しかも、今回、少女漫画を4ページ描いてみたんです。ネームからペン入れまで。構成もやって。本当に難しい。漫画家にはなれないなって思いました。だって、4枚仕上げるのに、徹夜して、朝までかかっちゃった。途中でコピー機が壊れるというアクシデントに見舞われたりなんかして。夜中にコンビニに出かけて、コピーしたり。そしてまた、ベタ入れたり・・・。いろいろなことをやってみました。アシスタントのいない、貧乏漫画家という感じです。でも、報われてパンフレットに載ることになりました。今回の舞台の主人公は、恋も仕事も全部失っちゃうのよね。そこからが気持ちいい。もっと落ち込むかなって思ったら、以外にケロッとしてるのよ。人間って、こういう風に立ち直れるんだなって、やりながら思いました。今ね、演じる上で、舞台上のダンナをどこでバッサリ思いを断ち切ろうかって考えてるんですけど・・・。 |
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| 菅:それはね・・・あれでいいんじゃないかしら。やっぱり女だなっていうのが出るし。 |
| 邦:ほら、こうやって、聞けるんですよ。嬉しいですね。お芝居の最初が絶頂期で、そこから、どーんと落ち、はい上がって生きる。そんなたくましさが出せればいいなって思います。 |
| 菅:本当に、元気が出る舞台ですよ。 |